最近では三脚などそれ程動きのない場合でもカメラからベース送りの(いわゆる)本線がワイヤレスのチームも増えてきた様に思います。そして同様の環境で録音部もカメラに有線で送るのに少し難色を示す方達も増えた様に個人的には感じています。その時は ベースに音をもらい、ベースで画音を合わせて現場に送るのでオフライン素材を書き出すときは何かしらカメラデータとは別の音素材を貼り付けて書き出すことになります。
そんな時、こちらの書き出し作業のタイミングで音素材の受け渡しをお願いしても対応してもらえない場合も多々あり作業が止まって困る事が多いんですが皆さんどうされてますか?可能な限りはオフライン素材に使える音のカメラ送りを望むのは間違いなんでしょうか…?
# DIT
DIT長谷川でございます。
以前「BMD Teranex mini AUDIO to 12G SDIは[ファイルネーム/TC/レックトリガー]が生きています」旨のコメントを書かせていただきましたが、ALEXA mini / ALEXA mini LFを使用しての撮影の際[レックトリガーが効かない]現象が先日みられました。BMDにも問い合わせましたが、現時点で明確な回答は得られていません。
これから使用のご予定がある方はお気をつけください。
ちなみに[RED GEMINI]は[ファイルネーム/TC/レックトリガー]は問題ありません。時々[ファイルネーム/TC/レックトリガー]が見えなくなる・効かなくなる場合がありますが、その時はカメラを立ち上げ直せば戻ります。
タキです。
datavideoのDAC-91のデモ機を借りてチェックしてみました。
とりあえずソニーの
○ TC
○ REC TRIGGER
○ Source File Name
はエンベデッド後のSDI OUTも生きてました。
ご参考まで。
永尾さん
ありがとうございます。やっぱり先輩方の意見の前提は自身が信頼されているDITということですよね。精進します。
永尾です。
日本スタイルのDIT = LIVE撮影等の現場にいるTD(テクニカルディレクター)的な立ち位置、技術的観点でのバランスをとる役目と考えています。
全部署が100%ハッピーな状況を作るのははなかなか難しいです。今回の場合、
撮影部、録音部、モニタリングする監督、お客さん、オフライン
各部署のことを考え指示できる知識やスキルがあるポジションはDITなので、DITマターでの指示っていう認識に各部署の方がなってくれると良いなと思います。
タキさん
意見ありがとうございます。そうですね、でもこちらもきちんと多岐に渡るバランスを取れているDITという各部からの信頼もないとって事ですね。
タキです。
「撮影現場のモニタリング環境の整備はDITの仕事」という観点からいうと、どれもDITの範疇といえるとおもいます。
その上で、
△カメラにケーブルが刺さらない方がカメラの機動性が高い
△カメラに音を送らない方が録音部の機動性が高い
▼カメラに音を送らないとライブのSDIに音が乗らない(リモートや現場オフライン)
▼カメラ本線の飛ばしがNGだった場合にカメラプレイバックに音が入っていない
▼変換時に音を貼り替える手間が発生する
▼上記や音のワイヤレス伝送に余計な機材が必要になる
というメリットとデメリットのバランスを、誰目線でとるのか、ということになると思います。
これはタキの意見ですが、僕のように従来のVE業務からの流れを汲んだDIT の位置付けはどうしても”撮影部のサポート”というポジションになりがちですが、これだけDITの仕事(とくに日本のDITのスタイル)が多岐にわたってしまうと、いろんな部分へのバランスをDITの都合で取ることも致し方ないと考えます。
日本のスタイルとわざわざ書いた理由としては、ご存知の通り海外ではビデオアシストが別スタッフだったり、そもそもカメラに音を送るという文化がない(カメラマイクさえつけない)ことが多い=音貼りが後処理の仕事もしくはちゃんとその時間が与えられる、という違いがあるからで、日本は日本独自のやり方を形成していく必要があるわけです。
そういう都合で考えた時に、
「各所(監督やクライアントの耳 / 現場オフライン / リモート先 / QTAKE)にちゃんと音も届ける」
ということを撮影部でも録音部でもなくDITが管理するという意味では、
「今日はカメラ本線は有線です」
「カメラはステディカムなので録音部の方でカメラにワイヤレスで音を送る機材を用意してください」
「ベースには有線で音をください。録音部で収録しているWAVは午前と午後の各一回こちらにください」
という指示はDITマターで良いと考えます。
永尾さん
完全拒否…ありますよね。実は僕もつい最近同じ事が起きました。笑
僕の経緯を簡単に説明すると、何箇所か周る移動ロケなのに本番直前に監督が濃厚接触者になってしまったので、監督リモート対応の現場になりました。芝居ものなので現場のセリフをキレイに届けたい状況にも関わらずカメラへの有線送りを拒否されて、ベースまでの音はワイヤレス。カメラも手持ちとジブの乗せ替えあるし狭いハウススタジオだし時間ないしでカメラ本線もワイヤレスでした。リモートもDITです。その録音部の方の理由を訊ねたら機動力を上げる為と。正直何のこっちゃ分からなかったです。これってちゃんと理由を言わなかっただけで他の理由があるんですかね?
なるほど、音をこっちで再分配ですか。そこまで考えた事なかったです。でもそこまでDITの範疇かなって余計モヤモヤしますね…
DIT永尾です。
自分は上記タキさんのやり方と同じです。
結局ベストソリューションはカメラに送る。だと思います。
僕も撮影の進行に大きな影響がない場合はカメラに音を送ってもらってます。
有線カメラ音送りに関して、録音部さんによっては難色ではなく完全拒否されるパターンもあります。
カメラに音送りしていただけない場合、ビジコン入力のみかAJAでエンべするか、自分で分配してカメラに戻すかです。
オフライン素材の音貼りもほぼ同じくで、QTAKEやPIXから剥がすか、WAVを待ちます。
ProRes → ProResも時間稼ぎに有効なのでやってます。
#DIT#音#ビジコン#オフライン#WAV#ProRes
専門外ですが、Qtakeのみの仕事受けた時も念のためAJAのオーディオエンベディットコンバーターは持っていってます。編集で現場に行く時はアナログインプットできるものを持ってない場合が多いのでDITさんすいません!なんとかカメラに入れてくださいってなってますね。
長谷川さん タキさん
色々と情報ありがとうございました!なかなか業種的にご一緒する機会が少ないので先輩方の貴重な意見とても助かります!
>タキさん
レイテンシーについては詳細に調べていないので、なんとも言えない感じです。
ただ、現場で使用していて気になる事はないと感じています。
>下川さん
おっしゃっている[変換のタイミング]であれば、確かにそのタイミングでWAVなどのデータをもらうのは難しいケースもあるかもしれません。
以前飯時・休憩中などに録音部さんからデータを頂いたことがありますが、お互いの作業のタイミング・その時の状況もあるので、なかなか難しいですね。
自身の場合の[音をカメラに送る優先度]ですが、基本は[カメラに音声を送ってもらう]です。が、[ステディカム・Moviなどを使用した撮影]の場合はもちろん、「あー、カメラに音送ると撮影のフットワーク、落ちそうだな」などと感じた時は[画・音のセパレート記録+TC同期]に切り替えることもあります。
>長谷川さん
ご意見と情報ありがとうございます!
タキさんの仰る通り、僕はコピー&バックアップができたら変換を現場と並行して行います。今は予算も限られてメディアを消去しながらでないと足りない事が多いので、チェックも兼ねての変換にしています。
ちなみに長谷川さん的に音をカメラに送る優先度はどのくらいのものに設定されてるかお聞きできたら嬉しいです!
DIT長谷川でございます。
カメラに有線にて音声が送れない場合、自分は録音部さんからベースに音をもらい,[ BMD Teranex Mini Audio to SDI12G]を使用して映像に音声をエンデベッドしてからQtakeに入れています。レックトリガー・TC・ファイルネームとも大丈夫です。
カメラと録音部とのTC同期は[Tentacle]を使っています。
撮影後の音声データ受け渡しについては、幸いなことに撮影現場ですぐもらえることが多いので、オフライン用メディア作成のタイミングで音がなくて困る、といった経験は覚えがありません。録音部さんによって対応がまちまちなんですかね。
他の方の意見は他部署も含めて是非聞いてみたいところです!
その件はホントそうですよね、愚痴みたいになるので避けていた話題ですがモヤモヤしてるのはどちらかというとそーいう積み重ねから来てると感じています。良かれと思ってしている事がいつの間にか当たり前になり、手が回っていないと文句を言われたりする事もありますね。
あとタキさん達が開発してくれたaudmixのMac版を心待ちにしてますので、お手隙で何卒お願いしたいです!
タキです。 他の方の意見も聞いてみたいですね。 個人的には手間の問題より、現場のベースバンドレベルでの煩雑さがとにかくストレスです。 すこし話はそれますが、クライアントのモニタースピーカーやイヤモニなど、音のルーティングとモニタリングも割とDITマターになっていますよね。あれもちょっとどうかなと思っています。
なるほど、リエンコードなら手間は増えますが確かに早いですね!ただ最近はリモートもDITで対応・監視する事が多くなり、そこにロケ移動など重なると流石に一人では難しい手数まできたなと感じてしまいますね。出来るだけ現場をスムーズに進めたい気持ちとの狭間で揺れてるので先輩方のスタンスを知りたくトピック立てさせて頂きました!
DITタキとしてのコメントです。 このトピックは、最近のDIT事情としては最大のモヤモヤポイントだと思います。 オーディオのカメラ送りを嫌がる撮影部は増えましたね。最近は現場オフラインやリモートがあるので、ライブ(カメラ本線)に音がエンベデッドしていないことが不自由さにつながることも多いです。また、本番時にカメラ本線の飛ばし(Boltなど)の調子が悪かった場合にはカメラプレイバックをすることになると思いますが、そこには音が入っていないので困ってしまいます。 手持ちやステディ、ロケ以外では出来るだけ音のカメラ送りを有線でやらせてもらってますが、色々と難しい場合は、 ○ベースに送ってもらう QTAKEに音を入れると上記の通りライブを遅延なく送りたい先に音がいかない(もしくはカメラマイク)になるのがかなりストレスです。音貼りはQTAKEの収録ファイルから剥がすのですが、本線が飛ばしだと欠損してたりすることもあるので結局録音部さんのWAVを待つことになります。 音をベースにはいる前にエンベデッドさせるという方法もあります。TCとレックトリガーのメタデータを残したままオーディオをエンベデッドできる機材としては、AJAとPROTECHがあります。BMDなどは殆どのメタデータが失われるので個人的には使っていません。 ○カメラに無線で飛ばす これも結局1テイクでも飛びが悪かったり、 電源が落ちたりすると後で貼ることになるのでかなり注意深くモニタリングすることになります。それも面倒ですね。 結局ベストソリューションはカメラに送る、となってしまうのですが、最近の僕のトレンドは、 ○とりあえず音は忘れて現像しておいて、音がきたらまとめて貼り替えて再度変換 です。 これだと音貼り時の変換はProRes→ProResとかになるのでMBPでも200〜300fpsで書き出せます(リエンコードをしない設定で)。最後まで待つより時間効率はよいです。 手間は増えます。 ○
投稿ありがとうございます! できれば検索してしやすいハッシュタグ(#DITなど)を追加していただけたらとおもいます。