オフラインエディター(とそれにまつわる部門)の方々に質問です。
撮影素材の多くが16:9(1.78:1)じゃなくなってきた昨今、オフライン用に生成するデータもその都度解像度や形式を変える必要が出てきているかと思います。
Premiereの場合は殆どの場合ProResを生成するのでアスペクトや解像度の問題は起きにくいですが、AVID MCを使用される方で、且つDNxHD OP-Atomを指定された場合にアスペクト問題を毎度説明することになっていて面倒です。
DNxHDを指定される多くの場合はAMA(呼称変わったんだったような記憶があります)を嫌う傾向にあるので、【撮影フレームに対して撮影素材に余白がある】場合に様々なロスが発生します。
前置きは以上にしまして、アスペクトが異なる or 撮影素材に余白がある場合のオフライン用素材の考え方は以下の4通り考えられます。
例
撮影素材:ALEXA MINI OpenGate(3424*2202)
撮影フレーム:S35エリア(2880*1620)
DNxHDにおいては解像度固定のため、16:9以外のアスペクトを生成できません。①や②を選択する場合はDNxHRを使用することになります。
昨今では監督や代理店(クライアント)も撮影現場で”撮影素材に余白がある”ということを認識されている場合も多いにあるので、個人的な思想としては”カメラで撮られている全エリアをオフラインエディターに渡す”と考えています。
①はCG部やそれ以降のコンフォームにおいて利得が大きいですが、編集時のパフォーマンスを考慮するとオフライン素材としては厳しいという意見はわかります。
(VENICE 6K 3:2の時とかにより厳しくなる)
ということでタキの場合は②の【撮影フレームを1920*1080に設定し、シーケンスにおくとピクセル等倍で勝手にトリミングされる解像度】でオフラインデータを生成することにしています。
それでも、③にしてほしいと言われることも多く、オフラインでのフォーカスチェックや全ての素材を136パーセント拡大状態でのオフライン試写など、デメリットの方が多いのではないかと考えてしまいます。
なにか基準があれば、オフライン編集環境の機材更新(4K ProRes LTくらいで編集できるような投資を考えてもらう)につながり、各所にメリットが産まれていくのではないかとおもいます。
○ AVIDユーザーの方の意見や本音
○ 他のソリューション
○ 生成する側(DIT)の意見
○ CG部やグレーディング・オンライン目線での考察
などありましたらお願いいたします。
現場に行かない仕事だと、デスクの人間がいきなり聞かれたりするので、僕たちも安全第一で、『フルフレームをHDのレタボで』って言っといて!って答えてるだけだと思うんです。でも最近はほぼほぼ現場行くので、そこでちゃんと話し合えると良いですね!
ちなみに色々と会社で社風が出ると思っていて、うちはProres(.mov)で欲しいって言います。ALEは使わないですね。なんでかな。特に利点がないからかな。
はじめまして。 タキです。 コメントありがとうございます! タキシステムというネーミングは置いといて、【現場で決めたフレームの横幅が1920になる解像度】ってことだと思うのですが、これを共通認識にする枠組みがあると話が早いですね!
こんな素敵なところがあったなんて初めて知りました。オフラインしてます。よろしくお願いします。
Avid的には②が良いのです。
ですが、現場でDITさんと直接相談できるなら別ですが、この出し方を制作部さん経由で「こうしてくれ」とうまく伝えられる気がしないんです。
だとするとオフライン的には絵が欠けることが最も困るのでレターボックスでお願いしていた。ということなのだと思います。
また、画質よりも「まずは映ってる部分を全部把握しておきたい」というオフラインエディターの心理的な要素もあるかとおもいます。
なので、この②の出し方に名前をつけてたとえば【タキシステム】みたいに呼んで、それが業界に広まると良いのになぁと、お話読んでいて思いました。
ちなみに自分は数年前からPremiereに移行していて、貰うオフライン用データはこの場合だと、『横を1920に、縦はアスペクト変えずになりで。』と伝えています。1920x1334くらいになるのかな?そんな感じでもらっています。
タキです。 ありがとうございます。 日本のシステムがDPを軽視しているとは勿論思いません。その上で個人的な意見としては【芝居はOKなのにカメラオペレートが良くなかったことによってNGテイクになる】という事が余白の有無によって左右されることもあり得ると考えています。 撮影素材の余白はポスプロの各所にとってかなり重要な資産なので、オフラインにも引き継ぎたいという気持ちがあります。 監督やカメラマンの思惑も考慮しつつ、②が主流になるといいなとおもっています。
追記です。海外のAVIDエディターグループにも質問を書き込んでみました。3-4人から返信ありましたがほとんど4だそうです。また1.85:1や2.39:1になる場合は上下にマスク(黒をいれて)もらうことも多いそうです。DPがサイズを変更するを嫌う場合が多いためそうなってるというコメントももらいました。作品やオペレーターによってはリフレーミングが必要になるのでフルサイズでもらうこともあるとは言ってますね。
興味深いですね。
私は、オフライン用の素材は②の考え方の解像度と撮影オリジナルのアスペクトで、ProresのQTでDITさんには頂く様お願いしています。
そして自分でProresのQTから"DNxHR"にその解像度でトランスコードしてます(そんなに時間は掛かりません。しかし、尺の長いクリップが大量にあるとかなり時間がかかりますが)。
その後、全てのクリップをFlame Flexという機能で撮影フレームにトリミング・リサイズしてから作業を行なっています。
理由としては
・フォーカスチェックや解像感の担保。
・自分としても作業時に余白を使用したい。ディレクターやその他の人から余白の使用を要求されることもある。
・オリジナル解像度からのトランスコードだと時間がかかるし、オフラインはプロジェクト全体のデータサイズはなるべく小さくしておいた方がいい。
・DNxHDに慣れていないDITさんやデータマネージャーさんだと、メタデータに不備がある場合があるのでProresQTで頂いて自分でトランスコードした方が早いし、ProresとDNxHD両方を書き出すのはDITさんの手間になるし、SSDやHDDの容量も圧迫する。
逆質問で恐縮ですが、ちなみに、様々な解像度・アスペクトのDNxHRをDITさんの方で書き出せたりするものなのでしょうか?
コメント遅くなりました。個人的には①もしくは②のProresLTもしくはDNxHRで良いと思ってます。③も実際多く海外からのAVID用オフライン素材の指定でも③がありましたね。AVIDは最小に基準拡大してその後エフェクトとしての拡大縮小ができるので軽い素材が良い&DNxHDで作業しなくてはならない。(そんなこと未だにあるのか?疑問)の場合は好まれているようです。編集機材やストレージの速さや容量を考えると②が良い気がしますね。編集的には60Pのフレームレート,HEVCなどの圧縮コーデック方が再生問題でるのでDNxやProresLTにしてくれてありがとうって感じではあります。DNxの方が再生は軽いです。