DITタキです。
先日、ナックイメージテクノロジー様主催のARRIの新しいカメラ”ALEXA35”のセミナーに参加しました。
個人的におさえておくべきポイントとおもう部分をこちらにまとめておきます。
スペック詳細はこちらでご確認ください。
【新センサー】
・新開発 ARRI ALEV 4 センサー
→ これまでのALEXA/AMIRAシリーズはALEV3というセンサーのサイズ違いだった
→ ARRIが提唱する”S35サイズで3.2Kがベスト”という姿勢を初めて転換する新開発S35 4Kセンサー
→ ダイナミックレンジが14.5STOPから17STOPに拡張
・センサーサイズは大体ALEXA MINI OGと同じくらい
・ベース感度 800, デュアルISO非搭載
・ES(エンハンスドセンシティビティ)モードでEI2560〜6400での低ノイズ化
→ ESモード時、MaxFPSおよびシャッター開角度に制限あり
・OpenGate 4.6K(4608*3164) Max 75FPS
・4K 16:9(4096*2304) Max 120FPS
【新機能】
・新ガンマ LogC4 / 新色域 AWG4
→ 18%グレーが28%と暗め(従来のLogC=LogC3は39%)
→ ALEV4のラチチュードを内包
・Log-to-Logルックファイル ALF4
→ Logのままクリエイティブなトーンを生成
・ARRI Texture
→ 30種類のテクスチャー(グレイン・質感・コントラストなど)をメディアに収録する前に適用
→ 素材自体にベイクするので撮影後の変更は不可
・Compact Drive 2TB
→ MaxFPSを使用するには2TBのメディアが必要, 従来の1TBだとOGで35FPS, 4K16:9で55FPS
【外観 / ハード】
・大きさはALEXA MINIよりひとまわり大きい
→ コネクタやメディアスロットは格段に扱いやすい, MINI LFをさらに改良
→ 新しいARRIアクセサリは取り外し易さを重視, ステディやジンバルへの切り替えが楽
・カメラマン側にカメラ基本設定(シャッターやWBなど)が変更できるディスプレイを搭載
・ファインダーはMINI LFと同じ
・内蔵カメラマイク
・NDは 0.6 / 1.2 / 1.8
→ MINI LFと同じ, MINIは1.8なくて2.1
・12G-SDI搭載
【その他 / 注意事項】
・24V駆動, Bマウント
→ 従来の12V Vマウントで駆動不可
・もうしばらく買えなさそう
→次のオーダーは2年越しかも, レンタル会社にはたくさん入る見込み
・レンタル価格は12〜18万円/day??
→ 24Vバッテリーや2TBのメディアも3枚以上必要なのでそこそこ高めのカメラにはなる予感
・ファイル名の変更 A_0001_C001_220719_082601_a12RJ.mxf
→ カメラインデックス_リール_クリップ_日付_時刻_コーデック+カメラシリアル
→ 長い
個人的な感想としては、
『さすがARRI, 現状最強のカメラが出てきたなー, しばらくCMはこれとVENICE2 6Kの2強になるな』
という感じです。
レンタル会社はバッテリーへの対応やメディアの大量購入など対応が大変かと思います。
DIT目線ではデータがかなり重くなる(OGで1Hで2TB)ので、マルチカメラやHSだとちょっと大変になりそうです。
謝辞
ナック藤原さま
ARRI JAPAN 舟山さま
ありがとうございます!
まとめわかりやすくてありがとうございます。
うちは当分の間、ALEV3で頑張ります。