DaVinci Resolveの各color spaceを選択できるところで、Rec709A, Rec709Sceneを選択できると思います。
これらの具体的な違いを調べていたのですが、イマイチ情報が見当たらなく1人では挫折しかけているのですが、ご教授していただける方居ましたらお願い致したいです。
現在調べて分かったこと
Rec709A
・MacOSにおけるQuickTime PlayerにおけるビューワーとDaVinci Resolveビューワーの色味の違いを解決するためDaVinci側が作った。
・色域はRec709 (D65)(Blackmagicの方の回答より)
・NCLCtagは1-1-1
Rec709Scene
・Rec709のScenereferred(OETF)を表していて、ITU-R BT709のOETFを持つこと。
・色域はRec709 (D65)(Blackmagicの方の回答より)
・NCLCtagでは1-1-1で書き出される
分かっていないこと、お聞きしたいこと
・質問A
Rec709scene, Rec709AをDaVinciYRGBにてtimeline colorspace, output colorspaceに設定したところ、(NCLC tagはsame setting)quickTimePlayerにて同じ色が出力されてる映像のように感じるのですが違いはなんなのでしょう?
質問B
・mac OSにおいて、Preference 〉General 〉use Display color Profile for Viewerも、Rec709Aと同様にDaVinciのビュワーとQuickTimePlayerの色味の違いを解決させるために作られ、mac標準CMSのcolorsyncにて選択しているicc profileと関わりがあるという認識なのですが
具体的にそれぞれどういう処理を行なっていて、Rec709Aとの違いはなんなのでしょう?
また、use Display color Profile for Viewerがonになっていれば、DaVinci YRGBにてtimeline color space, output color spaceをRec709 2.4, Rec709scene, Rec709A...etcに設定して書き出しても(NCLCtagはsame as settingにした場合)
それぞれで出力される色は違いますが、DaVinciのViewerとQuick Time Playerは同じ色のように思います。
そうなると、Rec709Aの存在はどういう意味なのでしょう?
質問C
・Rec709Aのガンマ値
質問D
・Rec709scene, Rec709Aは同じ1-1-1のtagを持って出力されますが、ガンマ値は同じということなのでしょうか?
色域も同じななのであれば何が違うのでしょう?
質問E
・DaVinci 15.2.3にてuse Display color Profile for Viewerが実装され、
16.2.2にてRec709Aが実装されたと調べれたのですが
どういう目的によりこの似た経緯をもって実装された内容のものが誕生したのでしょう?歴史を知っている方居ますでしょうか?
わかりずらい点などあるかもしれませんが、すみません。
おつかれさまです。
虎徹のタキです。
709Aと709(Scene)に関しては自分も謎が多いですが、以下は自分の認識内での回答です。
間違いがありましたら、追記または他の方に訂正していただきたいと思います。
○ご質問A
まず前提として、Timeline color spaceまたはOutput color spaceを変更しても書き出された映像自体の色やコントラストは変わりません。あくまでNCLCタグが変更され、Quicktime PlayerやYoutubeなど、カラータグからモニターのカラープロファイルに応じた補正が適用される閲覧方法でのみ色やガンマが変わります。
その為、Rec709-AとRec709(Scene)はどちらも1-1-1のNCLCタグが書き込まれている為、Quicktime Playerなどで同じ色で表示されます。
○ご質問B
○ご質問E
> Preference 〉General 〉use Display color Profile for Viewer
は、DavinciのColor management → Output color spaceで選択したガンマと色域に対して、Davinci上のViewerのみmacOSのDisplay color Profileを適用します(色域変換します)という設定です。
Video IOから出力される映像やレンダリング結果には影響はありません。
Rec709-Aは、従来Rec709 Gamma2.4(NCLC 1-2-1)で書き出された映像ファイルがAdobePremiereなどを経て1-1-1に書き換えられた際にQuicktime Playerで色が変わってしまったり、DavinciのViewerとQuicktime Playerの間で色が異なったりすることから追加されたcolor space( + Gamma)設定です。
Rec709-Aという設定自体にカラーマネージメントの機能が備わっているわけではなく、単純に1-1-1が書き込まれるカラー設定であるという認識でよいかとおもいます。
○ご質問C
1.96だとおもいます。
○ご質問D
ここが自分も最大の謎なのですが、まったく同じガンマと色域だと認識しています。
推測ですが、Rec709(Scene)はカメラガンマから規定されたOETFであるがゆえ、ディスプレイターゲットのガンマとしての呼称をRec709-Aと名づけたのではないかと考えています。
ですが、DavinciのTimeline color spaceをRec709(Scene)に設定し、カラーページでColorspace TransformにてRec709-Aに変換すると、コントラストが弱まります。
同じガンマと色域であれば変化が起きないはずです。
自分は、これが全く理解できません。